時刻はすでに、午前3時をまわっていた・・・・

先ほどの静かな県道に出た奴と8人。
特に取り決めたわけではなかったが、なんとなくそいつを中心にして
直径10メートルほどの円陣が組まれた。
そんな事をしなくても千鳥足の奴に逃げられる心配などなかったが
本人に圧力をかけるという意味では有効だったかも知れない。

「何の話かはわかってると思うけど。その前に電話の説明してよ。」
お嬢が正面にしゃがみこんで言った。まわりの仲間たちも
同様にしてしゃがんだり、あぐらをかいたりしはじめる。
昼間の時間帯なら迷惑この上ない路上占拠だが、
切手買取も今はさすがに何の問題もない。

そいつは酔いも醒めたのか、青い顔で路面にひざまづき
あれこれと言い訳をはじめた。